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今回は榎本様ステージア260RS号の製作状況その2です!
RB26改 HKS 2.8ℓ KIT STEP2組み付けです。
まずはHPにもありましたが、新井メカが入念にジャーナル部をラッピングしましたクランクシャフトを組み付けます!
今回クランクシャフトの締め付けにはノーマルのボルトで締め付けるタイプではなく、スタッドボルト(両端にネジの切ってあるボルト)をシリンダーブロックに植え込み、ナットで締め付けるタイプを使用します。
ボルトタイプのデメリット
①通常のボルトをシリンダーブロックのネジ穴へ締め込むと、ボルトに掛かる応力をネジの先端の少ない部分だけで受け止めなければならない。
②クランクシャフトの高回転の振動やシリンダーブロックの歪みなどから緩み易い。
③ノーマルボルトの強度的な弱さ。
などのデメリットを解消出来る上に締め付けトルクの均一化などのメリットもある事からスタッドボルトタイプにしています。
※ある程度のパワー、トルク、回転、までは強化のボルトタイプでも対応できます。
前回の記事で入荷待ちでした、ニスモのメタルが入荷しました。(半月の形の物がメタルです)
各部の測定によってメタルの厚さを決め、クリアランス(隙間)を調整します。
各部実測によって求めたクリアランスは間違いないのですがさらに確認の為、プラスチゲージでもクリアランスを測定します。
※プラスチゲージとは、メタルとクランクシャフトの間に、やわらかくて潰れるい細~い棒を挟み込んで締め込みます。そして実際にプラスチゲージが潰れて広がった幅を隙間の換算値に照らし合わせて測定します。
このように潰れて広がります、この幅によってどれ位のクリアランスなのか解ります。
※1点でだけの測定なので、あくまで目安と確認の為の測定です。
測定終了です、RB26の場合、今までの経験と結果から7箇所全て均一のクリアランスにはしていません。
ここがメタルの耐久性を決めるひとつのポイントでもあると思いますので、納得出来なければ何度でも、慎重に測定し直します。
クリアランスもバッチリ決まりクランクシャフトの本組み終了です!
ピストンとコンロッドを組み付けます。
そしてクランクシャフトと同様にコンロッドのメタルクリアランスを測定、確認します。
ピストンにピストンリングを組み付け、シリンダーに挿入します。
前回お知らせしました様に、コンロッドボルトを伸び率で求めたトルクで締め付けます。
シリンダーブロック完成で~す!
各部のクリアランスもバッチリ決まり、納得の組付けです(^^)v
この続きは明日の記事でお知らせしま~す。
メタルヘッドガスケットを組んでシリンダーヘッドをシリンダーブロックに載せました。
バルブクリアランス調整
バルブクリアランスとは、カムシャフトがバルブを押し下げていない時のカムシャフトとバルブの隙間の事です。
この隙間が適正で均一で無いと、バルブタイミング(バルブの開き始めや、閉じ終わりの位置)がバラバラになってしまったり、隙間が広過ぎる場合には異音が出てしまったりします。
今回このエンジンにはインテーク、エキゾースト、共に作用角(カムシャフトがバルブを開き始めてから閉じ終わるまでの角度)262°リフト(カムシャフトがバルブを押し下げ始めてから一番押し下げる間の距離)9.1mmのRH9オリジナルカムシャフトを取り付けます。
Nurエンジンにはノーマルカムシャフトが付いていて、このクリアランス(隙間)はメーカーで調整してありますが、カムシャフトをノーマルではない物に交換するのでこの作業が必要になります。
このシム(手に持っている物)が間に挟まっていて、この厚みを変える事で隙間を調整します。
トラスト調整式カムスプロケット、トラスト強化タイミングベルトを組み付けました。
ここからバルブタイミング(バルブの開き始めや、閉じ終わりの位置)を調整、確認するんですが、まず正確なピストンの位置を確認します。(バルブタイミングはバルブ開度に対してのピストン位置で見ていく為)
バルブタイミングを調整、確認します。
ここでのバルブタイミングはあくまで暫定的なものです、最終的なバルブタイミングはセッティング時にエンジンの出力特性を見ながら適正な位置に決めていきます。
エンジン単体完成です!
この後、タービン、サージタンク廻りを組んで行きますがそちらの進み具合はまたご紹介します。
ちなみにタービンはHKS GT2530ツインで~す
(^^)v
車輌はこちら
Nurエンジン
こんな感じにバラされていきます
シリンダーヘッドガスケットをメタルヘッドガスケットへ交換する為にシリンダーヘッドが降ろされました。
オイルパン交換
なぜ新品エンジンに付いて来ているオイルパンを元のエンジンの物と交換するかと言いますと、RB26エンジンのオイルパンにはアテーサ4WDのフロントデフが付いています(始めのエンジン写真の、左下の出っ張りがそうです)。
NurエンジンはR34用の設定なので、R34 GT-Rのミッションが32、33とは違い6速で、ギヤ比が違う為にファイナルギヤのギヤ比(デフのギヤ比)も32、33とは違います。※34は3.545で、32は4.111です
その為34用は使えないので、32用に付け替えます。
本日の所はここまででした、また進み具合をご紹介しま~す。
今回は只今製作中のRB26です。
このエンジンは榎本様ステージア260RS号に搭載予定のエンジンです。
車輌はこちら
シリンダーブロック、コンロッド、クランクシャフトの各内外径を測定し、適正クリアランスを作る為にメインメタル、コンロッドメタルの厚さを決めます。
測定中です
メイン、コンロッド共にニスモ製メタルを使用するのですが、現在部品入荷待ちです。
仕様詳細については、クランク、ピストン、組み付け時に紹介しま~す!
こちらは、コンロッドボルトの締め付けを規定トルク内でのボルトの伸び率で管理する為、ボルトの伸びを測定中です。
各部の正確な測定がエンジンの組み付け精度を左右しますので何度も慎重に測定します。
(^o^;)
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